ケルトの白馬・・・・ローズマリー・サトクリフ
草原に描かれた巨大な美しい馬の絵から、インスピレーションを受けて作られた、
人間の存在と心のお話、アイヌ民族同様ケルトの人々も文字を必要としていなかったそうです。
アイヌと同様に、美しい命あふれる、装飾模様をたくさん残しているそうです。
人間と自然がもっと近くで豊かに交流していた時代、
自然破壊を最小限に食い止めるアイデアを持っていた時代。
言葉以外で人々はたくさんつながりあえた時代。
家畜や人間をいけにえとして捧げていたことを現代人は残酷と非難するけれど、
動物を食べるためだけに生かし、遺伝子を操作したり、小さな檻に閉じ込めることは残酷ではないかしら?
アイヌの熊送りのお祭りも、自然破壊を最小限に食い止めるための、
すばらしいアイデアだったのではないでしょうか。
とても力強く、優しく、悲しく、澄み切ったお話。
むかでのいしゃむかえ・・・・飯野和好作、絵
2〜4才となっていたので、びっくり!
荒唐無稽で尾も白い!
ラウラとふしぎなたまご・・・・ビネッテ・シュレーダーの絵と文。
マザーグースのハンプティ・ダンプティが出てきます。
絵もお話も心を奪われます。
ビネッテ・シュレーダーの絵はお話を盛り上げ、不思議であふれさせ、
物語に引き込み、虜にします!
美女と野獣・・・・の絵もすばらしいイマジネイション!
絵本玉虫厨子の物語・・・・玉虫の厨子を作る若者のお話しなのだけれど、
それだけじゃない!大田大八の絵もいいです。作者は平塚武二
北の魔女ロウヒ・・・・はフィンランドの民族叙事詩「カレワラ」の登場人物、
「カレワラ」を基にして、作られたお話。バーバラ・クーニーの絵がいいです。
最初のページを開けると、窓からロウヒが外を見ています。
絵本を見る人を見ています。「見られたぁ!」
ロウヒの住んでる家にあこがれてます!(特に冬)
ロウヒがスキーをすると空を飛んでしまいます!
冬に読んでください。風の音、雪の音が聞こえます。
千夜一夜物語・・・・そのタイトルを聞いただけで、胸がドキドキします!
リムスキーコルサコフのシエラザードでもドキドキ〜♪
バクダッド(今戦争中)では美しい詞(歌、言葉)を作れる人は、どんな身分でも
とても大切にされたそうです。
バクダッドの人々は、美しい言葉や楽しいお話が大好きなのですね。
エロール・ル・カインの挿絵でもっともっとウットリできます。
アイヌのお話を知っていますか?
アイヌの人達は文字を必要としませんでした!なぜでしょう?
きっと、豊かで、清らかな心があったからではないでしょうか?
アイヌのお話は美しい詞として、歌い継がれたのだと思います。
絵本よりも、アイヌの言葉でお話を聞いてみたくなります。
アイヌの人々は、人間のお話を神様も聞いていると思っているので、
もっと面白くしたり、美しい言葉を使ったり、色々工夫します。
途中で止めたりもします。
神様が又続きを聞きに何度も訪れてくれるのが解るからです。
なんて楽しい、神様との関係でしょうね!うらやましい!
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